親子孫で〈たのしい仮説実験〉講座

〈本格的な科学入門講座〉を親子孫だれでもたのしめます!

120分×4コマの連続講座。ひとつのテーマを4コマを通して追究する本格的な科学入門教育のプログラムです。1963年に板倉聖宣氏によって提唱された仮説実験業の授業書を使用します。家でも実験ができる実験セット付きの講座です。

2006年からは全国規模で開催しています。2018年度は全国26会場で開催し,およそ300家族,900人ほどの方々にたのしんでいただきました。

2023年のテーマは,〈磁石〉です。

これまでのテーマはこちら

2022年度 もっと〈世界の国旗〉

2021年度 〈世界の国旗〉

2019年度 「レンズのヒ・ミ・ツ」

2018年度 「2018宇宙の旅」

2017年度 「あかりの科学」

2016年度 〈温度と分子運動〉

2015年度 〈はじめての力学〉

2014年度・2020年度 「ミクロの世界を旅しよう!」

2013年度 「銀ぴか 金ぴか の ひ・み・つ」
2012年度 「キミも 結晶するぅ?」
2011年度 「空気って な・あ・に?」
2010年度 「レンズのひみつ」
2009年度 《電磁波の世界》
2008年度 《磁石》
2007年度 《30倍の世界》
2006年度 《自由電子が見えたなら》
2005年度以前は,愛知県・鹿児島県のみでの開催

 

〈親子孫で たのしい仮説実験講座〉 とは

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この「親子孫で〈 たのしい仮説実験〉講座」は,子ども向けの講座ではありません。子どもはもちろん,その父母や祖父母,そしてスタッフのアシスタントの若者向けなのです。子どもから若者,大人までたのしめる時間を提供する……というのが目的です。

それに,仮説実験授業の一部ではなく,4コマの連続講座という形で,できる限り全部やるというのも特徴です。また,ちょっと豪華な実験セットを参加者自身に入手していただき,家でもじっくりたのしめるようにする,その講座のスタイルは,〈サイエンス・シアター(※)〉の伝統を復活させたものです。そして運営形態から講座の内容まで,やりたい人がやれるようなシステムづくりをめざしています。

板倉聖宣さんによって,1994 年にサイエンス・シアターが提案され,開催されました。今から20 年近く前のことでした。〈サイエンス・シアター〉というのは,「これまで多くの人びとが演劇や音楽やスポーツを楽しんできたように,大人も子どもも一緒になって,科学を豪華に楽しむための集まり」(板倉聖宣「楽しみごととしての科学」)です。

残念なことに,〈サイエンス・シアター〉は1999 年を最後に終わってしまいました。これは,とても残念なことです。なんとかその伝統を復活できないのでしょうか。〈サイエンス・シアター〉の内容は,毎回,板倉さんを中心に新しいテーマが研究開発されてきました。しかし,それを模倣することは到底無理です。無理なことは模倣しないに限ります。しかし,「大人も子どもも一緒になって,科学を豪華に楽しむための集まり」という伝統をなくしたままにしてしまうには,あまりにもったいないです。内容は仮説実験授業の授業書を丸ごとやれば,「子どもたちが〈遊ぶのよりずっとたのしい〉という」授業ができ,さらに「大人だって,そういう授業を受けたいと思う」ことは,すでに実験結果は出ています。一方,家に帰って,もう一度自分で確かめたり,誰かに問題を出し,予想してもらって,実験できるような「豪華な実験セットをつける」というサイエンスシアターのもう1つの伝統は,そのまま引き継ぎました。もちろん,〈サイエンス・シアター〉の実験セット(2 万5000 円)ほどは豪華ではありませんが……。それが,〈サイエンス・シアター〉をもっと大衆化した「親子孫で〈たのしい仮説実験〉講座(90 分の講座を4コマ)」のはじまりだったのです。