年末に「暦人」の皆さんに呼びかけして、ひとり3本まで選んで理由も添えて投票いただきました。今回は,15家族,26人の「暦人」(と,ご家族)のみなさんから,総数
58票の「投票」をいただきました。
では,さっそく発表していきますね。
何と3位は同数で3つの読本が並びました!選んだ理由を見ても,どれも納得ですね。
◆第3位 「ここにいるよ」(2月掲載)
〇 I さん
「ここにいるよ」を読んで,すぐに,今年の大賞は「これだ!」と思いました。
私自身は,超音波式加湿器によるガスコンロのトラブルは経験していませんでした(夜間,寝室で使うだけでしたので)が,「へえ~,そんなことがあるんだ。これは知っておいて損はないな」と思いました。
今冬,リビングでエアコンをかけることが多く,今のところはガスコンロの炎の色のトラブルに気づいたことはありませんが,今度気をつけて見てみようと思います。
〇 Mさん
これは私の中では1番^ ^,生活の中でのおもしろい体験ですよね。見えないはずの原子たちが光を出してたしかにいるんだよーとアピールしている様子が目に浮かぶようで。とっても楽しく読ませてもらいました。見えないものが見えるってワクワクです??
〇 K さん
炎の色が変わった原因が加湿器だった事も意外だったし,ナトリウム原子やカルシウム原子が飛んでいる事が,その色から分かるなんて,とても面白いと思いました。
◆第3位 「ないものがある」(11月掲載)
〇 N さん
何度も反芻した。ないものがあるってさいこうだわって思った。ないことが尊くなった。
〇 N さん
小学校1年生で算数で教える「ゼロ(0)」を思い出す。「ゼロ(0)」が好き。
〇 S さん
考え方ひとつで認識が変わることに面白みを感じた。
◆第3位 「トンネル」(12月掲載)
〇 S さん
長ーいトンネルもあるし,カーブの多いトンネルもあるからウではないと思ったんですよねー。そこまで考えて掘られているんですね。
今,北海道では新幹線開通にむけて工事が進んでいますが,完成予定がどんどん先伸ばしになっていきます。硬い岩に苦労してトンネル工事が進まないようです。北海道民の悲願達成の日まで,工事する側の気持ちになって,暖かーい??で待ちたいと思いました。
〇 Y さん
まんなかが高い,意外にも,工夫がいろいろありそうだな,と好奇心がわきました。例えば断面にしても中央部分が高く,両端が排水のための側溝になっているのかな,など。
〇 K さん
あらためてトンネルの形状を問われたとき,けっこう迷いました。そして,掘る人保守する人の視点で見ると,「なるほど!」となったからです。
選んだ理由を見ても,どれも納得ですね。
さらに,新たな疑問も出てきて,今後の展開がたのしみです。
では,発表を急ぎます(^_^;)。
◆第2位 「百舌鳥は忘れんぼ?」(10月掲載)
〇 Y さん
とにかく絵がかわいい。
「頭が良いから間違える」と書かれていますが,景色の変化に気づけるのも頭の良さではないのでしょうか…(笑)。パートナーはきちんと見分けることができるのか心配しちゃいます(笑)
〇 F さん
百舌鳥の能力にオドロキました。バッタとかの虫だけでなくカエルもだなんて。
それとイラストのインパクトも。「自分の誕生月のやつだから」というのも選んだ理由のひとつです。
〇 S さん
忘れるのではなく,あまりに詳細に覚えているから,というところが,賢いようで,結局損してる感じで(警戒心が強すぎて)残念だなぁと思いました。
〇 K さん
百舌鳥は写真を撮る様に記憶している。人間でも一瞬で写真を撮る様に記憶が出来る人がいると,テレビか何かで見た事がありますが,『いいなぁ便利だなぁ。。』と思っていたけど,少しでも違うと逆に分からなくなってしまうのですね。便利な様で不便ですね。
モズの超能力に驚くとともに,それで不便なことも起きそう……と心配する声が多数寄せられました(^_^;)
では,いよいよ,栄えある? 「ちょこっと総合読本大賞2024」の発表……の前に(^_^;),選外のものも,「ちょこっと」紹介しますね~。
◆第6位 「古来以来の日本人の成人の総数」(1月掲載)
〇 S さん
〈日本で成人になった人の亡霊〉と〈現在の人全部〉という表現に笑えましたが,それを表したグラフが衝撃的。「グラフの表現力って素晴らしい」と思うし,今生きている現代人が大化の改新から関ケ原までの人の数,江戸時代通しての人の数とほぼ等しいって,,,フォークダンスができちゃう。あ,違うけど。
第6位 誕生日は「おめでとう」それとも「ありがとう」?」(4月掲載)
〇 S さん
大人のふるまい・誕生日が来て年が一つ増えても正直嬉しくもなんともない・の言葉に共感して既に私も実践者です。とても照れくさかったのですが,「今日の私の誕生日に隣にいてくれて ありがとう…」と。
言われた側は,一瞬固まっていましたが,そこからみんなでありがとうを言い合う「ありがとう祭り」となり大爆笑。忘れられない誕生日になりました。
成人を超えた皆さん,日本でもこの風習が広がったら素敵ですね。そんな願いをこめて…こちらに一票です。
では,いよいよ,栄えある? 「ちょこっと総合読本大賞2024」の発表です!!!
第1位 「どちらを先に言うか」(5月掲載)
〇 F さん
部屋割りの話は至極納得です。そしてそこから,何かを相手に伝えるときに「相手が何を知りたいか」を元にして話の展開を考える必要がある,にまたまた深く納得です。意識して練習します。
〇 K さん
私も英語を勉強していた時に,ある教材は,まず英語で次に日本語で,と交互に音声が入っていました。でも,分からない英語から言われるより,元分かっている日本語から先に言ってくれたら,意味を理解した上で聞くことが出来るので,分かりやすくて覚えやすいのになぁ。。と思った記憶があります。(結局,使いにくいので その教材は使わなくなってしまいました。)
順番って とても大事ですね。
〇 N さん
他の人にいろいろ伝えたときに何度も聞き返されることがあったのですが,これが関係していたなあとはたと思いました。相手が何を知りたいかをもとにして話す必要があったのですね。
〇 N さん
「相手が何を知りたいか」をもとにすることに気付きました。
とても大事なことと思います。
〇 Y さん
これぞ総合読本! 自分では気づかないけれども,納得! 実践的!
〇 S さん
何かを伝えるときに,「相手が,何を知りたいか」をもとにして話の展開を考える必要があるということ,大事ですね。
〇 I さん
こうしてメールを書くだけでも,どうしたら誤解なく伝わるかな,わかりやすいかな,とそれなりに気にしながら書いています。
3月まで,小学校で英語指導アシスタントとして働いていて,一緒に授業をしていた各クラスの教員の話をききながら,話がわかりやすいな,と思う先生もいれば,これは反面教師だな,という先生もいました。「どちらを先に言うか」に共感しました。
〇 S さん
とても分かりやすかったです。一語一句同じなのに…順番が違うだけでまるで魔法を使ったかのように問題解決できることに驚きました。
丁寧に病気,治療方針を説明するお医者さん,でも,患者さんは最後に採血の場で「何の注射を打つの?」「薬はいつから飲むの?」と尋ねてきます。そんな現場に毎日います。ここで,その謎が解けましたー!
〇 K さん
聞く立場で考えれば分かる,というか誰もが経験していると思う。
〇 F さん
私は,この現場にいました! 蓼科高原のホテルでしたね。高原とはいえ,夏の大広間での食事には銘々のお膳に固形燃料が燃えていて汗だくになった記憶がよみがえりました。
人の話を聞いていて,「結局何をいいたいの?」と思うことがあります。私の理解力が足りないのかなと思うこともしばしば。自分の話も,相手に伝わっているか不安になることもあります。板倉聖宣さんの文章は,とってもよくわかる気がします。本当にわかっているかどうかは別にしても次々と先を読みたくなります。
中身が大事なのは間違いありませんが,伝え方,しかも〈何を先に言うか〉を意識することで伝わり方に決定的に違いが出ることに〈ちょこっと〉じゃなくて,深く納得・感心しました。
話は変わりますが,私が生まれ育った山形では,丸数字の1は「いちまる」と読みます。それが当たり前だと思っていましたが,全国的には「まるいち」と読むらしいですね。
書く順序も,私は,数字の1を書いてから,そのまわりを丸で囲むので,読みと書きが一致しています。みなさんはどうなんでしょう?
今回は,この「どちらを先に言うか」が,ぶっちぎりで票を集めました。
「人に何か伝える時には,順序を考える」
これ,ぜひ,追試して,「たしかに有効でした!」,「ここでも役に立ちました!」といった報告も,ぜひお寄せください。
それにしても,最後のFさんの,「丸数字の1は「いちまる」と読む」という話題が気になりますねぇ。
私は,ずっと「まるいち」って読んでいました。
みなさんは,いかがですか?
さてさて,2020年の年末に,ほんの思いつきではじめた割には,ものすごくたのしかった「ちょこっと総合読本大賞」。
第5回目の今回も,とってもたのしめました!
といったわけで,今年の年末にも,ぜひ,やろうと思っています。
そのつもりで(どんなつもり?),今年2025年の『楽知んカレンダー』もおたのしみいただけると幸いです。
それでは,また,年末に(^_^;)。
「ちょこっと総合読本大賞2024」実行びと こいでまさゆき